女狙撃兵100%

午前中に仕事に出たついでに、シネマヴェーラウクライナ映画特集でキーラ・ムラートワの『長い見送り』を見るんだわと思い立ち、ただ17時の上映開始まではだいぶ間があいていたので、ついでに『女狙撃兵マリュートカ』を見た。

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主人公の赤軍の女性兵士と、捕虜になった白軍の将校が、移送中に難破して人気のない島に流れ着き、服が濡れちゃったので二人とも服を脱いで焚火で乾かしながらもじもじしているシーン、やっていることがほぼ『いちご100%』というか、むしろ『いちご100%』のほうが『女狙撃兵』を参考にした可能性があるなと思って見ていた。私の青春が今こうして赤く色づいていくことに、若干の戸惑いと恥じらいを覚えないわけにはいかない。

鉈一本で作った彫刻のような『女狙撃兵』の荒々しさを見せつけられた直後に、『長い見送り』の繊細な映像と人間模様を見つめていると、サウナと水風呂が身体に働きかけるのとほとんど同じ効能が得られる。みなさんも仕事で落ち込んだ日は『女狙撃兵』と『長い見送り』の交互浴で明日の元気を撃ちぬいてください。