2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

出複数妖精夏刺激奴

マジで美味い。 ひょっとすると、あなたの味覚にはさほどマッチしないのかもしれない。いつの頃からか、どれだけ優れたものであってもこういった留保抜きで他人にそれを薦めることはリスクになってしまった。だが、このサラダに関しては間違いなくおいしい。…

令和の無葛藤理論

こんな、地方の小金持ちっぽい高校生たちの、葛藤とも呼べない葛藤を、砂糖水で溶いた絵具みたいなトーンで描かれて俺はどうしたらいいんだ。なにに同情したらいいんだ。保護者に情報を漏らさずに高校を中退するのは無理だろ。 木造の教会で一晩明かすとき蝋…

海の仕組み

変な時間に寝ると変な夢を見る。みじめな我々の住む有為転変の世界では常識である。 海。誰か分からない女性と一緒にいる。その女性は、まだ膨らんでいない巨大なビニール製の浮き輪のようなものを持っている。海に入るとあっという間に沖に押し流されていき…

家父長制大華輪

『密輸1970』と『ポライト・ソサエティ』を見た。 どちらもアクション映画として十分に楽しめた。『密輸』のほうは、面白くなるまでにちょっと時間がかかって前半モタモタしていた気はする。水中での戦闘シーンも、アーロンやジンベエが戦っているわけではな…

破壊

Q. 上は大水、下は大火事、なんだ? A. 恋 (理由:人を好きだという気持ちは火と水が入り混じるそのちょうど真ん中にあるから) 『負けヒロインが多すぎる!』は、第3話の小鞠ちゃんの告白シーンが衝撃的過ぎて4話以降を見るのを一旦やめていた。 私は知っ…

俺の鳥もうたえる

数知れない鳥の羽ばたきが、かれを眼ざめさせた。 大江健三郎「鳥」 家の窓から外を眺めると、眼下に4車線ある広めの道路が走っている。そして道沿いには、運動不足の大学院生(フラスコと中公新書より重いものを持てない)くらい細く頼りない街路樹が等間隔…

わたしパパよね

外国。 日中に用事を済ませ、しかし夏の陽はまだ高いので、そのままホテルに直帰、ご飯、寝る、という流れはすこし惜しいような気がするとき、映画館に寄るというのはよい選択肢かもしれない。美術館や博物館では結局また立ちっぱなしになるばかりだし、そも…

おっさんが花譜聴いて悪いか、なあ? 金麦買ってきてくれ

どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語 中島みゆき「糸」より 飛行機ではじめて、乗客の脱出を補助する必要のある席に座った。 CAから説明を受け、自分の仕事を理解する。使命感に満ち溢れる。結局事故らしい事故は起こらなかったが、にもかか…