2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

いかのおすし

新しいパソコンを入手した。 これまで使っていたノートパソコンを買ったのがたしか2014年だから、いくらなんでももうそろそろいいだろう。Wordすらまともに動かない。しかし買い替えて家に届いたと思ったら、初期不良で画面に何も映らず、数時間の格闘の末に…

ハマグチェ

今週早稲田松竹で濱口竜介のまだ見てないやつ、すなわち『PASSION』と『永遠に君を愛す』*1をやってるので、見た。2本立てで1300円って安いよね。今回はどちらも『偶然と想像』との併映だったのでそっちは見てへんが。 どうしてそんなに興味があるの、という…

のっぽさん

先日のふざけた感想群と一緒にするのも気が引けたので別枠となったが、『戦闘と女の顔』はとてもよかった。 監督自身がインスパイアされていると言ってはいるものの、邦題はやり過ぎなほどアレクシエーヴィチの著作に寄せられていて、なんか紛らわしい。原題…

愛ではまだ足りない?

Tell me where to goLove is not enoughWhen love is not enoughTell meWho can I run to? 坂本真綾「ダニエル」 皆はまだ恐れている、見た映画の感想を言うことを。映画オタクを名乗るには知識が不足している?そう思うか? しかし、映画の感想なんて何でも…

アナボル(あなたのボルシチはどこから)論争

濱口竜介が「不気味なものの肌に触れる」なら、こっちは「店で食ったものの写真を撮る」。熱々の料理が出てきて最初にすることが「スマホを構える」だというのは、正直未だに気恥ずかしさが消えない行為だが、日記代わりと割り切ってまめに撮っていると、ほ…

翼よ、あれがポロの火だ

先日、初台にある「シルクロード・タリムウイグルレストラン」に行った。 一足先に到着していた友人によると、その日はトヨサキさん御一行のパーティにより席が予約されているとのことで、私と友人は、おそらく普段は誰も座らないのであろう(※店員さんがめ…

とっても大好きコルネリア

「じゃ、没落の後は、なにが来るのかしら?」 ファビアンは、鉄格子のうえに垂れている小枝をむしり取って、こう答えた。「愚かさが来るんじゃないか、と心配してる」 (ケストナー『ファビアン:あるモラリストの物語』より*1) 『さよなら、ベルリン:また…

飯のことで喧嘩すな

ロシアの批評家コンビ(現在は解消)であるゲニスとワイリという人が書いた『亡命ロシア料理』という本があるが、1年ほど前にこの中の「帰れ、鶏肉へ!」という料理を実際に作ってみたという人の発言がSNS上でバズっていた*1。この本はそれ以前にも一度大き…

釈由美子

京王線が事故で止まっていたので、とりあえず京王新線のほうで途中駅まで辿り着いたのち歩いて帰った。まあ私はプルドポークを食べた帰りなので、余裕しゃくしゃくというほかない。プルプルポクポクプルドポーク。

スコーンを焼く者はケーキをも焼く

姉に薦められて見始めた『ブリティッシュ・ベイクオフ』というNHKの番組がめっちゃおもしろい。イギリスの焼き菓子特化テレビチャンピオンみたいな番組だが、審査員のポールとメアリー、司会のスーなどのキャラが良くて、私は彼らのモノマネ(吹替ver.)を身…

あなたは金魚

妻がなく子がなく友がなく趣味がなく仕事場でしか人間関係がない40代男性は孤独に苛まれ泣き暮れて誰にも気づかれず干からびていくほかない。そんな人間は、水槽から飛び出てミイラ化していく金魚のようなものだ。惨めだ。そんな記事をウェブ上で読んだ。そ…

カーチャとワーシャ、学校に行く

『ヘィ!ティーチャーズ!』というロシア映画を見た。 原題は『カーチャとワーシャ、学校に行く』"Катя и Вася идут в школу"だそうで、モスクワで学んだ2人の若い教員が地方の学校に赴任して苦闘する1年を追っかけたドキュメンタリー。東京では渋谷のユーロ…