アンダープレッシャー

現代人は日々途方もないプレッシャーにさらされ疲弊している。上司、教師、父、母、夫、妻、友人、彼氏、彼女、同期、顧客、フォロワー、マスコミ、世間、試験、受験、就活、常識、責任、迷信、憶測、猜疑、陰謀、風説、風雪、太陽、大地、大気、深海、闇、光、嘘、真、犬、猫、鼠、牛、虎、兎、龍、蛇……身の回りのありとあらゆる存在が、のしかかる圧力の源だ。人びとは背負うものの大きさに苦しんでいる。

この身を縛る圧力から逃れ、せめてひとときの自由を得たいと願わない者はいない。のびのびと生きたい、プレッシャーなどないほうがいい、それが普通の感覚である。しかし人の考えることは、ときとして理屈に合わないものだ。プレッシャーが取り払われたら取り払われたで物足りなさを感じ始め、自分を成長させてくれる負荷を求めて、たとえば会社を変えたり、きついトレーニングに励んだり、わざわざ山奥に出かけたり……。

なるほど、自分の限界を見定め、それを超えていくために敢えて自らに負荷をかけることを悪と断ずることなどできない。となると、プレッシャーはあったほうがいいのか、ないほうがいいのか?

そうした出口なき逡巡の果てに、人間の叡智は〈ちょうどいい圧力〉を発生させる機械を生み出した。圧力鍋である。

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それでは、今日はビーフシチューを作ってみましょう。

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鍋に入れていい分量を指示する目盛をよく見ておらず、めちゃめちゃに吹きこぼれて台所が悲惨なことになった。やはりプレッシャーなどないほうがいいのか。

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