サクサクやれ

友人と飲んでいたら、2008年の夏にその友人とふたりでモスクワとペテルブルクを旅行した時の写真のデータをもらった。友人は着いたその日にデジカメを地下鉄内でスられたはずなので、撮ったのは私だが、パソコンが壊れたりなどした際にどこかにいってしまっていた。正直現在の街並みと何か明らかに違うかと問われるとそこはよくわからないが、懐かしさはすごい。当時はまだ空港とモスクワ中心部をつなぐ急行列車「アエロエクスプレス」はなく、モスクワ・シェレメチェヴォ空港に降り立った我らふたりは、重い荷物を抱えたままやっとのことで地下鉄駅「レチノイ・ヴォクザール」行きの路線バスを探し当てたのだった。

今では野犬はあまり見なくなったかも

グム


写り込む友人

サカルトヴェロ料理屋で誤って注文した冷たい肉

寝台列車「赤い矢」号

ペテルブルクで泊まったホテル(これは今もまだ普通にあるはず)

ドストエフスキー博物館は行ったら閉まっていた(10年後の2018年にあらためて行った)

友人によると、ホテルやレストランなどでの折衝をすべて私がやっていたため、何もしない友人に対してホテルの部屋で私が「もっとサクサクやれ」と怒ったらしく、それが癇に障って「"サクサク"なんて言葉はない」と言い返したら、次の朝に日本の首相が「サクサク」という言葉を使っていたので非を認めたと言っていた。「サクサク」という日本語がなかったら、木村カエラが出ていた番組はなんなんだ。

しかし上記の経緯は私の側では何ひとつ憶えていない。友人曰く「憶えているのはいつも叱られた側」だそうだ。ただ一切は過ぎゆくのみである。